日本のU=U支持の動き
日本でのU=U支持の動き
U=Uのコミュニティ・パートナーとしてプリベンション・アクセス・キャンペーン(PAC)に登録されている団体が、日本にはすでに5つあります。「ぷれいす東京」「MASH大阪」「日本エイズ学会」「JaNP+(日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス)」「akta」です。なお、現在は、日本における「抗HIV治療ガイドライン」でもU=Uが支持されており、医療従事者はHIV陽性者にU=Uについて伝える必要があるとされています。
参考文献)
令和4年度厚生労働行政推進調査事業費補助金エイズ対策政策研究事業
HIV感染症および血友病におけるチーム医療の構築と医療水準の向上を目指した研究班
研究分担者:四本美保子、研究代表者:渡邊 大
ぷれいす東京:特定非営利活動法人・ぷれいす東京
ぷれいす東京は「CBO(Community Based Organization)として、HIV/エイズとともに生きる人たちがありのままに生きられる環境(コミュニティ)を作り出すことをめざして」活動している団体であり、陽性者をはじめとするHIVとともに生きる人たちへの「直接支援」、私たちがすでにHIVとともに生きているのだということを広く社会に伝える「啓発・予防」、実践活動でえられた成果を活かしながらすすめられている「研究・研修」など、幅広い活動を長く続けている団体です。
U=Uについてもいち早く日本に紹介し、日本でも最も早くからコミュニティ・パートナーとなっています。「東京レインボープライド」では2018年よりブースにてU=Uのキャンペーンを実施しています。
<スタッフ日記:U=UはHIV陽性者への差別を減らすためのキャンペーン>
MASH大阪:Men And Sexual Health Osaka
MASH大阪は、「大阪地区のゲイやバイセクシュアル男性(MSM=Men who have sex with men)に対し、HIV/STI感染の予防を促し、セクシュアル・ヘルス(性的健康)を増進させること」を目的として活動している団体です。主にHIVの予防啓発を実施し、HIVに脆弱とされるMSMが立ち寄り情報をえたり、相談することのできるコミュニティ・スペースdistaを運営しています。
U=Uについて日本では2番目にコミュニティ・パートナーとなり、クラブイベントなどを通してより親しみやすい仕方でU=Uの啓発を行っています。
日本エイズ学会
日本エイズ学会は、「エイズとHIVに関する諸問題の研究の促進、会員相互の交流および知識の普及と啓発を図ることを目的」とする日本を代表するHIVの学術団体です。HIVに関する基礎科学、医療臨床、社会的課題、およそ全ての領域にわたる専門家が所属しており、日本におけるHIVに関する活動を学術面で支えています。
2017年に開催された第31回日本エイズ学術集会・総会では会期中にU=Uのキャンペーンが実施されました。続く2018年の第32回日本エイズ学術集会・総会会期中の理事会にて「U=Uキャンペーン」の支持を表明しました。
その後、日本で3番目のコミュニティ・パートナーとして登録されました。
日本エイズ学会は、本ウェブサイト制作において協力してくれました。
JaNP+ (日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス)
HIV陽性者が秘密を抱えることもなく、社会的な不利益を受けることもなく、HIV陽性者として、自立したあたりまえの生活ができる社会を目指して活動している団体です。1. 情報提供活動、2. アドボカシー活動、3. ネットワーク事業を軸としており、U=Uについての情報発信もしています。
akta
aktaはアジア最大といわれる、ゲイバーや商業施設が連なる新宿2丁目を拠点に活動しています。すべての人がもうすでにHIVとともに生きているという視点のもとに、HIVへの感染機会のある人びととHIV陽性者に向けて、地域でHIVに関わる人たちとの協働のもとに、予防啓発と支援の両面の重要性を踏まえた活動を行っています。